【BL】泡沫の恋
「チッ……男付きかよ」
男達はすぐ離れていった
「大丈夫ですか?」
「すみません……ありがとうございます」
震える体
泣きそうな声で必死に笑顔を取り繕う
「首輪してないんですか?」
「あ……首輪は高いので…」
ファッション用の首輪は安価な物もあるがオメガが自分の身を守るものは
数万円する
買えなくはない値段だが安くもない
「そうだ」
サンプルで作った首輪が鞄に入っていたはず
「嫌じゃなければ着けて下さい」
「いえ……頂けないです」
「……あ」
俺が指さして声を出すとオメガの子もその方向へ視線を反らした
その瞬間に
「はい、もう着けたから貰って下さいね」
無理矢理首輪を着けた