__愛しのジュリエット__

"無愛想"


「着いたぞ。酒井。」

...っへ??

「ここは、教室?なんで??」

なんで教室に私が片岡くんに
連れてこられたんだ??
謎めいてるぞ。


「あ、あの、、」

「その...」

さっき教室に一人残してしまった酒井くんが、
何かいいたげだ。

「どうしたの?酒井くん?」


「あ、あの、僕ロミオとか無理です。
 それで、友達の神くんに相談したら、
 神くんがロミオやってくれることになったんだ。なんかごめん。
 勝手に抜けたりして。」


あ、あー、そゆこと。
神ってたしか、片岡くんのことだよね??

じゃあ片岡くんがロミオやるってことだよね。
私は彼と演劇するんだ。

「あ、わかった。
 片岡くん。よろしくね。」

「おー、」

無愛想な返事、なんか笑える🤭


ん?    あっもしかして。

「あのさ!片岡くん。
 もしかして、さっき付き合ってって
 言ったの、このこと?」

「ん。そーだけど。」


あ、そっか。そうだよね。
何恋愛系で告られたと思ってるんだ。
私が誰かに告られるなんて3万年早いわ。


ここから、片岡くんと私の
ロミジュリ劇練習が始まる。

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