【完】おにぎり恋愛日和‼︎
第2章
本物の王子様に出会った日
「えっえっ本当に?!いいの?!」
「俺に感謝しなよ。リピートアフターミー、ありがとう大好き光春くん、はい」
「ありがとう!大好き!光春くん!」
「ヴッ」
「えっ何?!心臓発作?!」
なんて茶番が数分前。
何かとんでもないことを口走ったような気がするような気がしないような。
しかしそんなこと考えている暇はない。彼が心臓を抑えて何かに悶えている様子だが、そんなこと気にしている暇はない。とにかく、私はそれどころではないのだ。
「言ったでしょ。用意してあげてもいいけどって」
「あ、天音くんと・・・友達になって良かった」
「青山にとって俺の利用価値ってそれだけなの」
滅相もございません、天音光春は世界で1番の良い男です。もう足を向けて寝ません!と誓うと「そこまでしなくていいから」と、さすがの彼も若干引いた様子でこちらを見ていた。