【完】おにぎり恋愛日和‼︎
「本当?良かった。濃いめに味付けているから冷めても、」
美味しいからね。そう告げようとしたその時、背後から名前を呼ばれた。
「・・・三鈴?」
振り返ると、そこには体格の大きい男性が立っていた。
赤みがかった茶髪にシルバーのピアス。如何にもチャラそうなこの男はなぜか私の名前を知っていて、こちらの顔を凝視している。
「は?」
そう声をあげたのは私ではなく天音くんの方で、訳がわからないと言いたげな顔で瞬きを繰り返す。
すると彼を押しのけるようにして至近距離まで顔を近づけてきた男は「俺、分かる?!」と興奮気味に問いかけてくるが、そりゃあ分からないに決まっている。
「ほら、俺だよ!俺!貴臣!」
「・・・voyageの冬木貴臣さんですよね」
そう、彼はvoyageの4人目のメンバーだ。
昨日も天音くんにライブDVDを見させられたから、間違ってはいないはず。
美味しいからね。そう告げようとしたその時、背後から名前を呼ばれた。
「・・・三鈴?」
振り返ると、そこには体格の大きい男性が立っていた。
赤みがかった茶髪にシルバーのピアス。如何にもチャラそうなこの男はなぜか私の名前を知っていて、こちらの顔を凝視している。
「は?」
そう声をあげたのは私ではなく天音くんの方で、訳がわからないと言いたげな顔で瞬きを繰り返す。
すると彼を押しのけるようにして至近距離まで顔を近づけてきた男は「俺、分かる?!」と興奮気味に問いかけてくるが、そりゃあ分からないに決まっている。
「ほら、俺だよ!俺!貴臣!」
「・・・voyageの冬木貴臣さんですよね」
そう、彼はvoyageの4人目のメンバーだ。
昨日も天音くんにライブDVDを見させられたから、間違ってはいないはず。