【完】おにぎり恋愛日和‼︎
珍しく弱気な天音くんだった。私のような凡人には誰かが凄いんじゃなくて全員が同じように輝いているように見えるけれど、彼からみたら全然違うように見えるらしい。
私は決して天音くんだけが劣っているなんて思ったことはなかった。
けれど、今の天音くんにそんなことを言ったって、気休めの言葉くらいにしか思えないだろう。彼は多分、そんな辺鄙な言葉は求めていない。
その次に、どんな言葉を掛けようか。少し間を置いてから私はぽつりと零すようにに口を開いた。
「・・・この前ね、外でご飯食べてたらお店のお姉さんが困ってたんだ。海外のお客さんに上手く伝えられなくて、お互いに困っていたみたいで」
ふと過ってきたのは数日前の出来事。同好会の先輩と飲んでいた日のことである。お酒を飲みながらおつまみが来るのを待っていた時、たまたま隣のテーブルにいたのは英語圏の観光客の人だった。
私は決して天音くんだけが劣っているなんて思ったことはなかった。
けれど、今の天音くんにそんなことを言ったって、気休めの言葉くらいにしか思えないだろう。彼は多分、そんな辺鄙な言葉は求めていない。
その次に、どんな言葉を掛けようか。少し間を置いてから私はぽつりと零すようにに口を開いた。
「・・・この前ね、外でご飯食べてたらお店のお姉さんが困ってたんだ。海外のお客さんに上手く伝えられなくて、お互いに困っていたみたいで」
ふと過ってきたのは数日前の出来事。同好会の先輩と飲んでいた日のことである。お酒を飲みながらおつまみが来るのを待っていた時、たまたま隣のテーブルにいたのは英語圏の観光客の人だった。