【完】おにぎり恋愛日和‼︎

「だからね天音くん。自分の存在価値を決めるのは他の誰でもない自分なんだよ」

自分のことを自分以上知っている人なんていないのだ。天音くんが努力家で責任感が強いのは私も知っているけれど、どれだけ頑張ってきたのかなんて本人以外知りうることがないのだ。特に天音くんは、あまり努力を人に見せないタイプだし。

「それに私はvoyageの天音くんのことなんて他の人に比べたら知らないけどさ、誰にも負けない何かをこれから見つけたらいいんじゃないかな。代わりにいくらでもいる、なんて言葉はないよ。だって天音光春ってこの世に1人しかいないでしょ」

天音くんが満足出来るくらいに自分を自分で誇れる何かを、これから追求していけばいい。その過程も経験値もたっぷりと彼は積み上げてきたのだから、絶対大丈夫だ。見つけることが出来るだろう。

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