【完】おにぎり恋愛日和‼︎
それは、ちゃんとグループの人達も分かっているはずだ。だって私よりも何倍もの長い時間を一緒に過ごしているんだから。きっとアイドルとしての天音光春の凄さを語るには私では役不足だろう。
「・・・もう帰ろっか。ずっとこんな寒い中で喋ってたら風邪ひくよ」
少し1人で語り過ぎてしまった。小っ恥ずかしくなってきた私はベンチから立ち上がって、帰り道へ足を伸ばす。
ずっと冷え込んだ空気に晒されて、指先が痛くなるほどには身体が冷え切っていた。
「もうお鍋が食べたくなる季節だね。シンプルにちゃんこ鍋が食べたいな」
お出汁に薄口醤油の味付け。長ネギ沢山食べたいな。薬味は柚子胡椒がいいな。それで最後のシメは雑炊。卵を入れて、ネギを散らしたら絶対に美味しい。
想像するだけでお腹が空いてきた。天音くんとお鍋するんだったら家族用の大きいお鍋を用意した方がいいかもしれない。
その時、突然右手がぬくもりに包まれた。
「・・・天音くん?」
「お願い、今だけ」
今だけは、何も言わないで。目でそう訴えられたような気がした。
「・・・もう帰ろっか。ずっとこんな寒い中で喋ってたら風邪ひくよ」
少し1人で語り過ぎてしまった。小っ恥ずかしくなってきた私はベンチから立ち上がって、帰り道へ足を伸ばす。
ずっと冷え込んだ空気に晒されて、指先が痛くなるほどには身体が冷え切っていた。
「もうお鍋が食べたくなる季節だね。シンプルにちゃんこ鍋が食べたいな」
お出汁に薄口醤油の味付け。長ネギ沢山食べたいな。薬味は柚子胡椒がいいな。それで最後のシメは雑炊。卵を入れて、ネギを散らしたら絶対に美味しい。
想像するだけでお腹が空いてきた。天音くんとお鍋するんだったら家族用の大きいお鍋を用意した方がいいかもしれない。
その時、突然右手がぬくもりに包まれた。
「・・・天音くん?」
「お願い、今だけ」
今だけは、何も言わないで。目でそう訴えられたような気がした。