【完】おにぎり恋愛日和‼︎
黙って口を尖らせる私と、母親かのように怒る光春くん。私たちを見てクスクスと肩を揺らしている夏樹くん。
突然カオスになったこの場。もう貴ちゃんでも瑠衣くんでも良いから誰か来てくれ。そう願っている間、全く天音くんの声が入って来ていなかった。「聞いてるの?!」と軽く頭を叩かれる。暴力反対。
「まぁもう時間も遅いからね。連れて返って良いよ、光春」
「言われてもそうするから。ほら、帰るよ」
いつまでもコーヒー飲まないの。とマグカップを奪われてしまった。あっ待ってお高級コーヒーが、なんて言えるはずがなかった。おもちゃを取り上げられたような子どものような気分である。
彼はそそくさと私のアウターと鞄を手に持ち、逆の手で私の腕を掴み立ち上がらせてくる。流石にマグカップは洗わないと、と取ろうとするとさらに天音くんに遠ざけられて夏樹くんの元へ行ってしまった。
突然カオスになったこの場。もう貴ちゃんでも瑠衣くんでも良いから誰か来てくれ。そう願っている間、全く天音くんの声が入って来ていなかった。「聞いてるの?!」と軽く頭を叩かれる。暴力反対。
「まぁもう時間も遅いからね。連れて返って良いよ、光春」
「言われてもそうするから。ほら、帰るよ」
いつまでもコーヒー飲まないの。とマグカップを奪われてしまった。あっ待ってお高級コーヒーが、なんて言えるはずがなかった。おもちゃを取り上げられたような子どものような気分である。
彼はそそくさと私のアウターと鞄を手に持ち、逆の手で私の腕を掴み立ち上がらせてくる。流石にマグカップは洗わないと、と取ろうとするとさらに天音くんに遠ざけられて夏樹くんの元へ行ってしまった。