【完】おにぎり恋愛日和‼︎
ここ、天音くんの寝室だ。
なぜ私が天音くんの寝室で寝ていたのだろう。昨日の記憶が曖昧でよく思い出せない。
理解出来たのは、私は彼の家でとうとう一夜を明かした事実のみ。
これはもうお手上げだとでも言うように、ぼふんと掛け布団に顔を落とす。
その物音で私が起きたことに気付いたのか、がちゃりとリビングに続く扉が開いた。
「起きた?」
「・・・おはようございます」
「おはよう。気分はどう?」
現れたのは家主である天音くん。私の体調を気遣う言葉を掛けた彼は、ベッドサイドまで歩いて来る。
朝イチからイケメンを見るとなんだか落ち着かないな。そう思いながら目を逸らした私は恐る恐る尋ねる。
「その、なぜ私は天音くん家で寝ているのでしょうか」
「覚えてないの?」
「・・・ハイ」