【完】おにぎり恋愛日和‼︎

紐解いてぱかりとその蓋をあける。

その中に鎮座していたソレに、私は目を開いた。

「───わ、とっても綺麗」

中に入っていたのはシルバーネックレスだった。そして、これはもしかしてダイヤモンドだろうか。少し青みがかった綺麗な石が付いている。シンプルなデザインだが、モノの良さは素人の目からでもよく分かる。

動かすとキラキラと光るそれを、見つめていた私に「ネックレスだったらバイト中とか料理する時にわざわざはずさなくていいでしょ」と告げる。

「でも、いいの?わたし、何も準備できてないよ」
「別にいいよ。見返り求めてあげたわけじゃないし」
「えぇ・・・でも、」

これ、高かったでしょ。なんて早々お金の話をするのもあれである。まさか、クリスマスプレゼントを用意していただなんて思いもしなかった。お返しをしたいけれど、何をプレゼントしたらいいかパッと頭には浮かんでこなかった。

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