【完】おにぎり恋愛日和‼︎
うーん、と頭を捻っていた私を見て彼はくすりと笑った。

「じゃあ保留にしててよ」
「保留?」

どうせ私だけが貰って申し訳ないとか何とか思ってるんでしょ。と考えていることをお見通しだった天音くんは「保留」にしてと提案を持ちかける。

「何か欲しいものがあったら言うから。それでいい?」
「っ・・・うん!大丈夫!」
 
どうせなら天音くんがちゃんと欲しいものをプレゼントしてあげたい。まぁ私の場合バイト代と要相談だけれど。かといって安いものをあげる訳には行かないから、アルバイトのシフトをもう少し増やしてもらおうかなと考える。

「それで、どうだった?」

彼はペットボトルの蓋を開けながら、どうだったと尋ねてきた。ネックレスのセンスならば何の問題もなし。むしろパーフェクトなプレゼントである。

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