【完】おにぎり恋愛日和‼︎
「仕事の大事な時期なのは十分分かってる。もちろんこれからもアイドル界を牽引するほどの大きなグループになりたい。でも、アンタの隣も、誰にも譲りたくなくなった」

そして天音くんは、少し間をあけてこう告げる。

「好きだよ、青山のことが」

愛の告白の重みが、熱量が、覚悟が、伝わってくる。
 
本来真面目な性格である彼が、一過性の想いだけで告白をするような人間ではない。それにここ最近、今日のこの日のためにフラグを立てていたことも知っている。それを知って、私は今日も天音くんと一緒にいる。

「少しお節介なところも、ちゃんと怒って正しさに導いてくれるところも、アイドルの天音光春を応援してくれるところも全部」
「うん」
「あの時の、クリスマスの時の、保留分、今言ってもいい?」

私は頷いた。それを横目に見ていた天音くんは、こちらへ顔を向ける。青みがかった瞳はやっぱり綺麗だった。
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