【完】おにぎり恋愛日和‼︎
「そして別に気後れする必要ないから。俺が見た目だけで好きになるような奴に見える?」
それはちゃんと否定しようと首を横に振ろうと思ったのに、「見えないよね?」と先に念を押された。だんだん天音くんの機嫌の雲行きが怪しくなっていく。
いや、最初から割と良くはないけれど。
告白を断る覚悟はあったのに、怒られる覚悟は出来ていなかった私はたじろんでしまう。
「三鈴が言ったんでしょ。アイドルだって、ひとりの人間なのにって」
「・・・、それは」
「アイドルでもひとりの人間なんだから、好きな人を選ぶ権利はあるってことでしょ」
そして天音くんは苦しそうに、吐き出すように、こう告げた。
それはちゃんと否定しようと首を横に振ろうと思ったのに、「見えないよね?」と先に念を押された。だんだん天音くんの機嫌の雲行きが怪しくなっていく。
いや、最初から割と良くはないけれど。
告白を断る覚悟はあったのに、怒られる覚悟は出来ていなかった私はたじろんでしまう。
「三鈴が言ったんでしょ。アイドルだって、ひとりの人間なのにって」
「・・・、それは」
「アイドルでもひとりの人間なんだから、好きな人を選ぶ権利はあるってことでしょ」
そして天音くんは苦しそうに、吐き出すように、こう告げた。