【完】おにぎり恋愛日和‼︎
「アイドルを、振る理由にしないでよ」
思わず目を見開く。
鈍器で殴られたような衝撃が襲った。苦虫を噛み潰したような悲痛の表情を浮かべる天音くんから、逃げるように視線を逸らしてしまう。
「ごめん」
そして流れるように出たのは謝罪の言葉。
私を好きだと言ってくれた彼の思いも良心も、アイドルだからって天音くんが一番聞きたくなかったであろう理由で踏みにじってしまった。
覚悟を決めて告白してくれた彼に対して、私は思い悩む苦しさから簡単に逃げようとした。
「それはどんな意味のごめん?付き合えないってこと?」
「ちっ違う、えっと」
「うん」
それなのに、天音くんは優しいままだった。自分勝手に話を完結させようとした私を見放すことをせず、ちゃんと待ってくれている。
思わず目を見開く。
鈍器で殴られたような衝撃が襲った。苦虫を噛み潰したような悲痛の表情を浮かべる天音くんから、逃げるように視線を逸らしてしまう。
「ごめん」
そして流れるように出たのは謝罪の言葉。
私を好きだと言ってくれた彼の思いも良心も、アイドルだからって天音くんが一番聞きたくなかったであろう理由で踏みにじってしまった。
覚悟を決めて告白してくれた彼に対して、私は思い悩む苦しさから簡単に逃げようとした。
「それはどんな意味のごめん?付き合えないってこと?」
「ちっ違う、えっと」
「うん」
それなのに、天音くんは優しいままだった。自分勝手に話を完結させようとした私を見放すことをせず、ちゃんと待ってくれている。