【完】おにぎり恋愛日和‼︎
「・・・好き」

やっぱり、そんなの好きになるに決まっている。

「うん」
「って、気付いてそんなにたってないんだけど」

天音くんがひとりの人間として手を伸ばしてくれているように、私もひとりの人間として手を取ってもいいのだろうか。

あぁ、違う。それを決めるのは、ファンの人でもメディアでもない、私たちなのだ。変に色々と考えてしまった結果、かなり遠回りをしてしまった気がする。

「隣にいることを、天音くんが受け入れてくれるんだったら、」

「ずっと一緒にいたいです」と精一杯に告げた告白は、涙まじりになってしまった。
どんどん小さくなっていく語尾に、天音くんは目元を緩ませながら笑みを浮かべる。
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