【完】おにぎり恋愛日和‼︎
「もしかして手作り?」
「うん。口に合うか分からないけど」
朝早くに起きて作ってきたのは、アイシングクッキー。
春だから桜をモチーフにしたものと、voyageをモチーフにしたものと準備してきたのだ。
正直どこの有名店のお菓子を買って行ったって、それを超えるものを夏樹くんが準備していると思った。だからあまり見掛けないアイシングクッキーにしてみたのだ。時間もかけて作ったかなりの自信作である。
「凄いね・・・売り物みたいだ」
「味の保証はしないからね。まぁ一応光春くんが味見してくれたから大丈夫だと思うけど」
「へぇ・・・"光春"くんがね」
家まで迎えにきてくれた光春くん。それも約束していた時間の2時間前に。いそいそとクッキーを作っていたら「それメンバーにも食べさせるの?」と不貞腐れていた。