【完】おにぎり恋愛日和‼︎
戸惑いを隠しながらも「久しぶりだね」と告げると、彼はどこか安堵した表情を浮かべる。
「何で体調崩したこと言わなかったの?」
あの時貴臣が居なかったら今も知らないままだったんだけど。そう言って、光春くんはベットの縁に腰をかけた。
「えぇっと・・・」
何でと言われましても、喧嘩しているから連絡し辛かったに決まっている。言い訳せずにけらっと笑みを浮かべると「あー、もう。そう、俺が悪いんだよね」と光春くんはガシガシと頭を掻いた。
「ごめん。あの時は周りが見えていなかったと思う」
彼女の存在を公にする際にも、事務所から「仕事はちゃんとすること」と言われていたのに。としょんぼりと眉を下げる光春くん。