【完】おにぎり恋愛日和‼︎
今回もまさかこの喧嘩が週刊誌に載せられるとは思っていなくて、社長からも少々お小言を言われたらしい。「天音光春の彼女推せるってウケる」と、怒られたわけではないらしいのだが。
「私も、ごめん。光春くんの気持ちをはなから蔑ろにしちゃった」
「謝るのは俺の方。三鈴は何も悪くない。当たり前のことを言っただけでしょ」
「ううん。光春くんの仕事に口を出すのは違うと思うから」
だから、もうお互い様ってことにしない?と告げる。
「何回も連絡くれていたのに、全部無視してごめんね」
「・・・いくら喧嘩したって、正直無視されるのは耐えた」
光春くんはそう言って腰を上げたと思えば、ベッドの上に乗りあがってきて私の右隣で横になってきた。そして身体を起こしている私の腰に右腕をぐるりと前から回す。