【完】おにぎり恋愛日和‼︎
「いや、光春くん。それはちょっと」
しかも腰のすぐそばに顔を寄せてすんすんと何やら匂いを嗅ぎ始める。寝ている間に絶対汗をかいているから匂いを嗅ぐのは本気でやめてほしい。
慌ててベッドから落とす勢いで身体を引っぺがそうと思って、身を捩ると「でも、」と彼は口を開く。
「俺が知らないところで、三鈴がしんどい思いをしているのはもっと嫌」
今回は責められないけれど。と、深くため息をつく彼はよっぽど連絡がなかったことにショックだったらしい。
風邪程度で、なんて思うけれど今言っちゃうと何となく怒られそうだから黙っておいた。まぁそれだけ心配してくれたという光春くんの愛の深さを確認できたと思って喜ぼう。