【完】おにぎり恋愛日和‼︎
───確かにキスをおねだりしたのは私だ。
「・・・ギブアップです」
「ここで留まれた俺に感謝してよね」
私が求めていたのは可愛いバードキスだ。誰もディープな方は求めていない。
もう回数も数えることを諦めた私は、息絶え絶えになりながら仰向けに寝転がる。まだ風邪から完全復活を果たしていないから、息が上がるのも倍のスピードである。
胸の前で腕をクロスして「もう勘弁して下さい」と告げる私を、光春くんは変わらぬ笑みで見下ろしている。
「また熱上がったんじゃないの。顔真っ赤だけど」
「誰のせいだと・・・酸欠だよ」
「後半は三鈴もノリノリだったくせに」
「・・・オヤスミナサーイ」