【完】おにぎり恋愛日和‼︎
「まさかまた私に貢ごうとしてるんじゃ・・・!」
「誕生日プレゼントにするから」
「あっなるほど・・・じゃなくて、待って落ち着いて金額がどえらいことに」
「三鈴の何倍も稼いでるから大丈夫」
飄々とした顔で、私よりも前のめりに小物を物色している光春くん。その後ろで慌てふためいている私に「当日祝えなかったんだから、これくらいさせてよね」と、シルバーのバングルを手に取っていた。どうやら今日は私に人権はないらしい。
「はい、腕出して」
言われるがままに腕を出すと、彼はバングルを通してくれる。
「・・・三鈴は華奢だからねぇ」
しかしすぐに外して、次に出てきたのはリングブレスレット。もっと細くてシンプルだけど、私から見てみてもこちらの方が腕に馴染むしとても可愛い。光春くんも「うん」と納得したように頷いて腕から外しては、次はミュールが並ぶところまで移動した。