【完】おにぎり恋愛日和‼︎
「お待たせ。やっと休憩になって・・・三鈴?」
楽屋に戻ると、静まり返った空気。
あの後。我がお姫様はスタッフに薦められるまま、あんドーナツやおにぎり、シュークリームなど沢山持たされて楽屋に戻ったらしい。貴臣によるとその時に会場の男性スタッフに声を掛けられていたらしい。
だから急いで戻ってきたというのに、楽屋の中は静まり返っている。
「はァ、どこに浮気に行ったワケって、」
小上がりになっている畳の上で眠っている三鈴を見つけた。
ほっと胸を撫で下ろした俺は、起こさないように近づく。
テーブルの上には貰ってきた食べ物が全て2個ずつ鎮座している。
俺と一緒に食べようと持ってきてくれたのだろう。
「ハイカロリーすぎる。明日MV撮影入ってるんだけど」
その寝顔を見つめながら、隣に腰を下ろす。