【完】おにぎり恋愛日和‼︎


「天音さんいつもゾンビ見たいな顔しているので、良ければ食べて下さい!教えてくれたお礼です!」
「・・・アンタさ、よく面と向かってそういう事言えるよね。一応俺アイドルやってんだけど」
「健康にはまず栄養補給ですからね!」

本当はバイトの前に食べようと思っていたおにぎり。きっと天音さんは食堂や飲食店に行ったところで、ゆっくり食べることは出来ないだろう。どうしても視線を気にしてしまって休憩が休憩にならなはずだ。

そう思って、彼におにぎりを献上してみた。なにぶん、今の私は機嫌がとても良い。

「あっもしかして手作りのものって事務所から禁止されてたりします?」
「いや、そんなことないけど」

今日は、特製焼きおにぎりである。

水と一緒にしょうゆとだしとみりんを加えて炊き上げたもの。炊き上がった時点でおこげは出来ているが、さらに今朝フライパンに並べてごま油で焼いてきたのだ
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