【完】おにぎり恋愛日和‼︎
「またそんな意地悪言って。じゃあ三鈴ちゃん、またね」
最後に微笑んで居なくなってしまった秋吉さん。こうも間近にイケメンに笑顔を向けられたら、いくらアイドルに興味がなかった私でもときめいてしまうものだ。
100点満点のあざと可愛さに、足元がふわふわと落ち着かないほどに浮かれてしまう。
天音さんと2人きりになった空間で、私は「なんか、」と口を開く。
「何?」
「秋山さんって、アイドルって感じですね。人気の理由が分かる気がします」
とにかくきらきらしてる、本当にきらきらしてる。芸能人オーラ、みたいなものを肌で感じてしまった。感激した私がぼけぇっと秋吉さんが入っていったドアを見つめていると、隣から不機嫌そうな声が入ってくる。