【完】おにぎり恋愛日和‼︎
「美味しい・・・!美味しいよ天音くん!」
「ん。おにぎりもごちそうさま」

まぁ話は戻るとして。とにかく私と天音くんは誰がどう見ても立派な友達になりつつあるのだ。
芸能人と一般人、というよりも友達感覚の方が近くなってきた。そう思うのは私だけでは無かったらしい。

なんと一緒に授業を受ける学生も、なんだかんだ天音くんの存在に慣れてきているのだ。講義室内に天音さんがいても騒々しくならず、なんなら「おはよう」なんて軽く声を掛けては居なくなるのだ。

「美人は3日で飽きるって言うもんね」
「どっからか悪口が聞こえるんだけど、俺の気のせい?」
「気のせいじゃないかな」

常に天音くんの横を(なぜか)キープすることになった私の存在も誰も気にしなくなってしまった。慣れって凄いなぁ。そう感心しながら、2個目のチョコレートを食べる。
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