【完】おにぎり恋愛日和‼︎

なぜ、誰も、ツッコまないのだ。ここにトップアイドル天音光春がいますよ。と、叫びたいところだが彼は煩わしいのは苦手だと言っていたから口を閉ざしておく。チョコレートのお礼だ。友達としての優しさも添える。

「まぁリンチに合わないだけ良しとしよう」
「さっきから独り言凄いけど」
「耳障りでしたか。すみません」
「は?そんな事言ってないでしょ」

天音さんは「俺にも分かるように話してって言ってんの」と不機嫌そうになる。

"独り言凄いけど"の言葉にそんな意味まで含まれるなんて、さすがに汲み取るのは無理だ。どこまでのレベルを求められているのだろう。私は神様か。

それに私生活と学業以外に手を抜く事を許さない天音さんだ。きっとエベレスト級のレベルを求められるに違いない。
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