【完】おにぎり恋愛日和‼︎
「仕事の邪魔するなら、こっちにもそれ相応の対応があるけど。どうする?」
 
これがトドメの一言だった。何も言えなくなった女は、私に謝りもせずにその場から立ち去ってしまった。

凄い嵐のような時間だったなぁ、と気が抜けてしまう。無意識に身体に力を入れすぎていたらしい。一気に疲労感が襲ってくる。

私たちを取り巻いていたギャラリーも去っていたところで、私は「さてと、」と足を動かす。

「じゃあ私たちも次の講義室行こうか」
「は?」
「え?」

その後威圧的な顔で脅された私は、天音くんに連れられて新選組同好会の部室へ連行された。授業始まっちゃうよ。そう告げたら彼は「馬鹿なの?」と罵倒してきた。なぜ怒られなきゃいけないのか解せない。 

むむむと口を噤んでいた私に、彼はため息をついて理由を述べた。
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