【完】おにぎり恋愛日和‼︎
「えぇ・・・そんなこと急に言われても」
メンバーの方、なぜもっと渋ってくれなかったのだろう。突然与えられた大役に正直目が回りそうだ。荷が重すぎる。
「ね?お願い。三鈴ちゃんも心配でしょ?」
「そ、れは・・・まぁ、そうですけど」
試しに天音くんに電話を掛けてみるが、自動音声に切り替わってしまった。本当に生きているか死んでいるかも分からない状況みたいだ。お見舞いに行ったところで大したことないかもしれないけれど、そう言われたらだんだんと心配になってくる。
「バイト何時上がり?」
「あと30分で上がりです」
「じゃあ今から適当に買い物して車つけておくから」
きっと家に何も食べるものも無いと思うからさ。と笑う秋吉さんに、私は「分かりました」と結局了承してしまった。