【短編】ヴァンパイア総長様はあざとかわいい
もう!
さっきから何だか距離が近すぎ!
古賀くんは何がしたいの⁉
なんだか古賀くんに振り回されてる気がして疲れてきた私は、最後に裏庭に行って大きな桜の木の所へ案内する。
今はとっくに葉桜だけれど、この桜が咲いているときに告白すると将来結婚できるなんてジンクスがあるんだ。
「へぇ、将来結婚出来るんだ? じゃあ、あやかろうかな?」
「え?」
私の説明に古賀くんはちょっと真剣な目になる。
私に向き直って、口を開いた。
「ヒメ……いや、柳沢緋芽さん。好きです、俺と付き合って下さい。そして将来結婚しよう」
ドキンッ!
いきなり告白とか、しかもプロポーズまで一緒にしてくるとか冗談としか思えない。
でも真剣な目に心臓が跳ねちゃうのは仕方ないよね。
「も、もう。冗談言わないでよ」
余韻のようにドキドキする鼓動を抑えて笑う。
でも古賀くんの真剣な顔は変わらなくて……。
「冗談じゃないよ。本当に好きだし、結婚してずっと一緒にいたいと思ってる」
なにそれ⁉ 流石にちょっと重くない⁉
「……だってヒメは、俺の“唯一”だから」
「え?」
あまり聞かない単語にどういうこと?って首を傾げる。
私はその疑問をそのまま聞いた。
さっきから何だか距離が近すぎ!
古賀くんは何がしたいの⁉
なんだか古賀くんに振り回されてる気がして疲れてきた私は、最後に裏庭に行って大きな桜の木の所へ案内する。
今はとっくに葉桜だけれど、この桜が咲いているときに告白すると将来結婚できるなんてジンクスがあるんだ。
「へぇ、将来結婚出来るんだ? じゃあ、あやかろうかな?」
「え?」
私の説明に古賀くんはちょっと真剣な目になる。
私に向き直って、口を開いた。
「ヒメ……いや、柳沢緋芽さん。好きです、俺と付き合って下さい。そして将来結婚しよう」
ドキンッ!
いきなり告白とか、しかもプロポーズまで一緒にしてくるとか冗談としか思えない。
でも真剣な目に心臓が跳ねちゃうのは仕方ないよね。
「も、もう。冗談言わないでよ」
余韻のようにドキドキする鼓動を抑えて笑う。
でも古賀くんの真剣な顔は変わらなくて……。
「冗談じゃないよ。本当に好きだし、結婚してずっと一緒にいたいと思ってる」
なにそれ⁉ 流石にちょっと重くない⁉
「……だってヒメは、俺の“唯一”だから」
「え?」
あまり聞かない単語にどういうこと?って首を傾げる。
私はその疑問をそのまま聞いた。