【短編】ヴァンパイア総長様はあざとかわいい
第2話 あざと可愛い転校生
翌朝、私は2-Bの教室でポカンと口を開けて固まっていた。
「初めまして、古賀怜王です。よろしく!」
教室の前に立って元気な天使の笑顔で挨拶したのは昨日の変な男の子、古賀くんだった。
朝から教室に机が一つ増えていて、転入生じゃないかってみんな話してたけれど……。
まさか古賀くんだったなんて。
あ、でもだから昨日「またな」って言ったのかな?
私の黄土色のブレザーを見て自分の転校先の制服だって思ったのかも。
古賀くんは私と目が合うと、フッと小さく得意げに笑ってから声を上げた。
「あ! ヒメ! やった、同じクラスだったんだな!」
無邪気にも見える笑顔で片腕を上げる古賀くん。
直前の得意げな顔を見ていなかったら素直にドキッとしたかも。
いや、どっちにしろドキッてなっちゃったんだけどね。
「あら? 緋芽さんとお知り合い?」
「はい、昨日ちょっと助けてもらって」
「じゃあ丁度良かったわね。席は彼女の隣だから、色々教えてもらって。緋芽さん、お願いしていいかしら?」
先生に頼まれて断れるわけない。
それに、昨日ケガが治ったこととか古賀くんに聞いてみたかったからある意味丁度良かったのかも。
「初めまして、古賀怜王です。よろしく!」
教室の前に立って元気な天使の笑顔で挨拶したのは昨日の変な男の子、古賀くんだった。
朝から教室に机が一つ増えていて、転入生じゃないかってみんな話してたけれど……。
まさか古賀くんだったなんて。
あ、でもだから昨日「またな」って言ったのかな?
私の黄土色のブレザーを見て自分の転校先の制服だって思ったのかも。
古賀くんは私と目が合うと、フッと小さく得意げに笑ってから声を上げた。
「あ! ヒメ! やった、同じクラスだったんだな!」
無邪気にも見える笑顔で片腕を上げる古賀くん。
直前の得意げな顔を見ていなかったら素直にドキッとしたかも。
いや、どっちにしろドキッてなっちゃったんだけどね。
「あら? 緋芽さんとお知り合い?」
「はい、昨日ちょっと助けてもらって」
「じゃあ丁度良かったわね。席は彼女の隣だから、色々教えてもらって。緋芽さん、お願いしていいかしら?」
先生に頼まれて断れるわけない。
それに、昨日ケガが治ったこととか古賀くんに聞いてみたかったからある意味丁度良かったのかも。