司先輩、甘すぎです…

「…よし、行くか。」
どこに?とでも言いたそうな顔。

「お前はちょっと休んだ方が良い。顔色が悪い。」

「だから誰もいないとこ行くぞ。」

そう言って彼女を抱えたまま歩き出す。
保健室は、とも思ったけど、保健室に連れっていったら、何かと面倒だ。
それに、今はあんまり人がいない場所の方がいいだろう。
…コイツも、1人になりたそうだし。
うーん、あ、旧校舎のあそこに行くか。
近くだし。
そうして、目的の場所に向かっていると、いつの間にか、腕の中で彼女は眠っていたというのが、今の状況。
…着いた。
ガラガラと教室のドアを開ける。

誰もこの場所は知らない。

っていうか、全然重くねぇな。
軽い。女子ってみんなこうなのか?
まぁ、こんな事他の女子にした事ないから知らねーけど。
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