司先輩、甘すぎです…
2人の何か言いたげな視線を前から感じる。
そ、そんな目で見ないで〜
「わ、わかったよ!気をつけるから!」
ちゃんと言っとかないと、また、お説教されちゃう!
「それでよし!」
満足そうにうんうんと頷いている、優衣。
「ふっ美琴慌てすぎでしょ…なんか優衣と美琴ってお母さんと子供みたいだわ…」
お、音!それはひどいよね!?
私が子供だなんて!で、でもそんなふうに見えてたのかな?
もし、そうならあたしポンコツってことじゃん!やばいよ…色々。
そう焦っていると、
「誰がお母さんだっ!あたしはそんな歳じゃない!」
優衣はプンプン怒って、先に行ってしまう。
…優衣怒るとこそこなの?
そう心の中でツっこんでいると、「アハハッ、ごめんごめん!2人とも本気にしすぎだ」と音が手を合わせながら、謝ってくる。
そして、私を置いて先を歩く優衣を追いかけ行ってしまった。
絶対反省してない…だって顔が笑ってるし。
まぁ、でも…流石に私もしっかりしなきゃね。
高校生になるんだから!
そう意気込んで、2人の背中を追った。