司先輩、甘すぎです…

って、あれ?
その男の子と今の彼はすごく似ていた。
っていうか、瓜二つ…
ま、まさか。
「えー!?あの〝凌くん”!?」
「やっと思い出したか。」
にっと笑った凌くん。
「嘘」
「マジだよ。」
…信じられない。でも、やっぱりあの凌くんなんだ…
「やっぱそうだよね。信じられないけど、また会えて嬉しいよ!」
「まぁ、確かに。それにしても、名前聞かないとわからないくらい、成長したな。」
「ありがとっ!
でも、それをいうなら凌くんのほうだよ?子供の頃より、もっとカッコよくなっててびっくりしたし。」
まぁ、凌くんは子供の頃から顔がカッコよくて、よくスカウトされたり、街中で歩いてると女の子がキャーキャー言われてたけどね。
子供だよ?まだ、小学生でもないのにだよ!?
信じられないよ。ホント。
「っ!!」
「え?大丈夫?凌くん。」
急に顔を赤くした凌くん。
風邪?いや、さっきは元気そうだったし、違うか。
ん?じゃあ、なんだろ?
「それは俺が言いたいつーの」
小声でそうこぼした彼。
「ん?」
「いや、なんもない」

まぁいっか
でも、とりあえず凌くんと会えてよかったなぁ
知り合いが隣の席って結構心強いし。
「何年振りだ?」
「えーっと、10年振りかな?」
「そう考えると、こうして会えたの偶然だとも思えないな」
「もう運命だよね〜」
「まぁ、そうか?」
ちょっとほっぺを赤く染めた凌くん。
あれ?照れてる?
「頬が赤いですよ?凌さん?」
ちょっとからかってみた。
なんか凌くんがかわいくて。
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