司先輩、甘すぎです…

まぁ、父親に「いつまで、引きこもってんだ!?あぁ!?」と叱られ、さすがに学校行ったけど…
中学でも、俺の見た目を怖がる奴らがほとんどで、避けられていた。
まぁ、俺の顔とかそうゆうので判断しない良い奴らもいて友達になったヤツらもいたけど。
俺は元々運動するのが好きだったから、部活にも入って大好きな事を思い切りやれた。
たぶん、俺の中学生活は充実してて、今までよりもずっと楽しかった。
けど…
いつも、楽しいって思う度、美琴が頭の中をちらつくんだ。

あの笑顔が。あの楽しかった日々が。

いつまで経っても、やっぱり、忘れられなくて。
でも、自分にはどうすることもできなくて。
ただただ、そんな気持ちを持て余していた。
…初恋って呪いだ。
何度、時間が経っても忘れることができない、
呪い。俺をずっとあの思い出に縛りつける呪い。
でも、あの頃から、やっぱり諦めは効かなかった。
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