司先輩、甘すぎです…

「で、何なの?貴方。」
俺の方に冷たい視線を向けた琥珀色の髪の女子。
「いや、何なのって聞かれても…」
なんでそんなことをお前らに言わなきゃなんないんだ?
そもそもお前らがなんなんだ?
「だから、なんで貴方が美琴と話してるの?」
別に俺が誰と話そうが関係ないだろ?
俺はじっと美琴の友達?を睨みつけた。
「え、なんでこんな雰囲気悪いの?」
さすがに場の空気を察したのだろう。
美琴がそう友達に問いかけた。
「どうゆう関係なの?美琴とこの人。」
俺を指差しながら、質問する琥珀色の髪の女子。
「この人って凌くんのこと?
私達の大切な幼なじみだよ?
優衣、覚えてないの?」
その言葉に嬉しさが込み上げた。
『ただの幼なじみ』って言えば、すぐ解決するのに、『大切な』と言ってくれた美琴。
やっぱり、好きだ。
そう改めて思った。
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