司先輩、甘すぎです…


だけど、中学に俺が入学するという時に、
両親が仕事の都合で引っ越すことになった。
それも今まで住んでいた場所とはだいぶ離れているところだ。
まだ、中学が美琴と同じところなら良かったけど、俺は引っ越した家から近いという理由でこの学園に入学することになった。

それで、美琴とはもう会えなくなった。

当たり前のように、近くにあった気配も、笑い声もなくなった。
俺の両親は、美琴の両親と連絡取り合ってるみたいだったけど…
美琴は、小学生の頃はスマホ持ってなかったし、連絡手段も無くて、一切、接点も無くなって、俺は、心にぽっかり穴が空いたみたいで、ずっと部屋に引きこもってた。
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