司先輩、甘すぎです…
「あ、ごめん。音に説明するね!」
「私と美琴は、コイツの幼なじみでだいぶ仲良かったの。まぁ、中学入って別々になってそれからは全然接点無かったんだけどね。
それで、今日偶然クラスが同じで再会したってわけ。」
美琴が口を開く前に優衣がそう簡単に説明した。
「なるほど。だいたい状況は掴めた。
あ、あたしの自己紹介してなかったな。
あたし、宮代音。優衣と美琴の親友。以上。」
優衣のさっきの説明で理解したのか、俺に視線を向けてそう言った彼女。
サッパリしてんなぁ。
「了解。
宮代ね。俺、氷室凌。よろしく。」
普通の女子とかなら、よろしくなんてしてないけど、まぁ美琴と優衣の友達だしな。
それに、コイツは人のこと見た目で判断しなさそうだし。
「アンタ、もしかして…美琴のこと好きなの?」
そうこそっと急に聞いてきた宮代。