司先輩、甘すぎです…

「もしかして、優衣?」
「うん、そう!!よく覚えてたね!」
さっきとは違って嬉しそうに笑った目の前の人物。
その反応にやっぱり優衣だと確信した。
神楽優衣。
こいつは俺と美琴の幼なじみだ。
美琴と一緒によく俺とも遊んでいて、美琴のように俺の見た目を怖がらなくて…普通に接してくれた奴だ。
女だが、明るくサバサバしていて、まぁ、俺の唯一の女友達。
「もう〜、美琴が見知らぬ男と仲良く話してると思ったら、凌か!!
成長しすぎてわからんかったよ。」
「俺も。」
というか、美琴のこととなると優衣も必死だな。
思わず笑みが溢れた。
「は?どうゆう…」
いまだ、状況についていけていない様子の美琴のもう1人の友達。
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