司先輩、甘すぎです…

は?
「いや、何言ってんだよ。」
「あ、そうなんだな。」
俺の話も聞かずにそう言って確定させた彼女。
なんの根拠があってそんなこと…
いや、俺は美琴のことは好きだけど。
それとこれとは…
「おい、人の話を聞け。」
一旦、そう言って話を聞くように促す。
「ん?違うのか?」
「……違わないけど。」
「ぷっ、真っ赤。顔。」
が、俺の顔を見て、くすくす笑う宮代は人の話なんて聞く気は無さそうだ。
からかわれた…
なんか…腹立つ。
「うっさい。」
「氷室って…ツンデレ?」
は?
「だから、どこをどう見てそう言ってるんだよ?」
「んー、なんとなく。氷室、顔に出やすいから。」
「…」
マジか…
気をつけよう。
「あ、あたしはアンタと美琴別に応援しねぇよ?」
「傷つけたら、あたし普通に殴るからね?」
にやっと不敵に笑った宮代に少し、背筋がゾクッとする。
…こっわ。
美琴に変なことでもしようもんなら、殺されそうだ。
まぁ、美琴のことはそれでも諦めねーけど
なんたって、俺の初恋で3年経った今でも憧れ続けてる奴なんだから。
俺を男として美琴が見てないのなんて、もうとっくの昔から知ってる。
ーだから、絶対に振り向かせてみせる。
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