司先輩、甘すぎです…

「ちょ、どこ行くの!?てか逃げんなー!!」
後ろで音がそう叫んでいるのが聞こえたけど、聞こえないフリをして、足を進めた。
いや…でも言えなくない?
気になる人の教室に行きますとか!!
うん、言えない言えない…
絶対からかわれそうだし…
冷やかされる未来が容易に想像できて、ぶんぶんと頭を振って打ち消した。

さてと…早く2年の教室に行かなきゃ。
気を取り直して、2年のフロアへの階段を上る。

2年のフロアは1年生のフロアとそこまで差はないけど、また違った印象を受けた。
あんまり、人いない…
これじゃあ、司先輩も教室にいるか分からないかも。
もう放課後だし部活行っている可能性もあるよね…
うわーなんでそれ考えなかったんだろう…

とりあえず、司先輩のクラスである2ー3の教室をのぞいてみる。

すると、そこには机に突っ伏している司先輩がいた。


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