司先輩、甘すぎです…

「その反応…いるんだね!?」
キラキラと目を輝かす春ちゃん達に、あたしは苦笑いしか返せない。
というか、さっきから何でみんなそんなノリノリで聞いてくるんだろう…?
周りのクラスメイトにもなんとなく見られてる気がするし…
「えっと、好きな人はいない…よ?」
そう告げると、春ちゃん達はなんだ…と肩を落として、
クラスメイトの男の子達はよっしゃー!と叫んでいる。
びっくりした…な、何かいいことあったのかな?
「じゃあじゃあ、気になる人は…?」
いないの?と見つめられて言葉に詰まる。
気になる人…
いないと言おうとしたけど、なぜか、頭の中に司先輩が浮かんだ。
いやいや昨日会ったばっかりだし!
もう気になるとか私、軽すぎ…
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