司先輩、甘すぎです…
先輩がUFOキャッチャーに財布から100円玉を入れて、起動させる。
…こんなこと言うのもアレだけど、先輩ってだいぶ負けず嫌いなんだな…
運動してる人って結構負けず嫌いな人多いから、もしかしてって思ったんだけど。
まさか…本当にそうだとは…
先輩はレバーを動かして、右の奥の方にあるお目当ての景品の位置まで注意深くアームを移動させて、掴む。
「おぉ、いい感じ!」
でも…
「…。」
アームで持ち上げた景品はあっけなく、穴に落ちるギリギリのところで、落ちた。
「…。」
「ど、ドンマイです!」
「あと、少しだったのに…」
本当に悔しそうにしているから、なんだか昔の自分を思い出した。