司先輩、甘すぎです…
流石にもういい時間ということでお開きにして、家に向かって帰り道を先輩と歩く。
先輩は一人暮らしをしているらしく、家の場所の方向を聞いたら…お前の方向と一緒。と言われた。その間が怪しかったけど
ゲームセンター以外にも、一緒にカフェに入って話したりしてとても楽しかった。
「ありがとな。いい息抜きになった。」
「いや、私こそすごく楽しかったです!なんかお礼しようと思ったのに、私の方がご褒美?みたいでしたけど…。」
「それならよかった。」
ふっと大人っぽく笑って私を見つめる姿は、本当にかっこよくて、本当に私と歳が一歳しか離れてないなんて信じられない。
「…俺も楽しかった。から、また一緒にどこか行かない?」
「もちろんですっ」
先輩が少し緊張した声色で誘ってくれて、嬉しくて口元が緩みながらそう答える。
やばい、すごく嬉しい。
また次がある。一緒に遊べる。
そう思うと、嬉しい気持ちがじわじわ心に広がって笑みが溢れる。
「…っはー、よかったマジで。」
私の顔を見て安心したように息を吐き出した先輩はなんだか年相応の男の子で、いつもとのギャップに心臓がギュン!と鳴ったような気がした。
「か、かわいい…」
「は?」
あ、やばい、思わず口に出しちゃってた!
「え、や、先輩が可愛いなって思いまして…」
橘美琴、開き直ることにいたしました。
「…なんだそれ。」
少し不満そうに顔をしかめた先輩の耳は正直なようで赤くなっている。
うぅ…かわいい
まだ一緒にいたい気持ちもあるけど、残念ながらもう私の家までもう少しだ。
「…可愛いって言った罰として連絡先交換な。」
むすっと不貞腐れた声でそう言った先輩。
「え?」
「俺を揶揄った罰は取ってもらうから。」
さっきの照れた表情はどこにいったのか、スマホを片手に不敵に笑った先輩。
「いいんですか?私にとっては罰でもなんでもないし、むしろ嬉しいですけど…」
その表情にドキッとしながらも本音を口に出す。
「……。また遊びに行くんだから何かと必要だろ。」
まさかそこまで考えてくれているとは思っていなくて、もしかして先輩もまた遊びたいって前向きに考えてくれてるのかなって少しだけ自惚れてしまう。
「あ、そ、そうですよね!」
そう言って私もスマホを取り出してバーコードをかざしてLINEを交換する。
新しく登録された連絡先に思わず頬が緩む。
「あ、先輩!このアイコンの猫ちゃんかわいいですね!」
「あぁ、実家で飼ってる猫。ノアって言うんだ。」
「ね、猫の名前までセンスがいいなんてどうなってるんです!?しかもよくみたらイケ猫じゃないですか!」
「イケ猫って美琴のネーミングセンスも中々だなw」
先輩が本当に楽しそうに笑ってくれるから、私も嬉しくなって笑みが溢れる。
「……先輩、ありがとうございます。」
なんだか無性にそう伝えたくなって、なんの脈絡もなく口から出ていた。
先輩は少し不思議そうな顔をしたあと、何かを察したように微笑んだ。
「こちらこそ、ありがとな。」
その笑顔が夕日に照らされて、なんだか先輩が知らない大人の男の人に見えた気がした。
先輩は一人暮らしをしているらしく、家の場所の方向を聞いたら…お前の方向と一緒。と言われた。その間が怪しかったけど
ゲームセンター以外にも、一緒にカフェに入って話したりしてとても楽しかった。
「ありがとな。いい息抜きになった。」
「いや、私こそすごく楽しかったです!なんかお礼しようと思ったのに、私の方がご褒美?みたいでしたけど…。」
「それならよかった。」
ふっと大人っぽく笑って私を見つめる姿は、本当にかっこよくて、本当に私と歳が一歳しか離れてないなんて信じられない。
「…俺も楽しかった。から、また一緒にどこか行かない?」
「もちろんですっ」
先輩が少し緊張した声色で誘ってくれて、嬉しくて口元が緩みながらそう答える。
やばい、すごく嬉しい。
また次がある。一緒に遊べる。
そう思うと、嬉しい気持ちがじわじわ心に広がって笑みが溢れる。
「…っはー、よかったマジで。」
私の顔を見て安心したように息を吐き出した先輩はなんだか年相応の男の子で、いつもとのギャップに心臓がギュン!と鳴ったような気がした。
「か、かわいい…」
「は?」
あ、やばい、思わず口に出しちゃってた!
「え、や、先輩が可愛いなって思いまして…」
橘美琴、開き直ることにいたしました。
「…なんだそれ。」
少し不満そうに顔をしかめた先輩の耳は正直なようで赤くなっている。
うぅ…かわいい
まだ一緒にいたい気持ちもあるけど、残念ながらもう私の家までもう少しだ。
「…可愛いって言った罰として連絡先交換な。」
むすっと不貞腐れた声でそう言った先輩。
「え?」
「俺を揶揄った罰は取ってもらうから。」
さっきの照れた表情はどこにいったのか、スマホを片手に不敵に笑った先輩。
「いいんですか?私にとっては罰でもなんでもないし、むしろ嬉しいですけど…」
その表情にドキッとしながらも本音を口に出す。
「……。また遊びに行くんだから何かと必要だろ。」
まさかそこまで考えてくれているとは思っていなくて、もしかして先輩もまた遊びたいって前向きに考えてくれてるのかなって少しだけ自惚れてしまう。
「あ、そ、そうですよね!」
そう言って私もスマホを取り出してバーコードをかざしてLINEを交換する。
新しく登録された連絡先に思わず頬が緩む。
「あ、先輩!このアイコンの猫ちゃんかわいいですね!」
「あぁ、実家で飼ってる猫。ノアって言うんだ。」
「ね、猫の名前までセンスがいいなんてどうなってるんです!?しかもよくみたらイケ猫じゃないですか!」
「イケ猫って美琴のネーミングセンスも中々だなw」
先輩が本当に楽しそうに笑ってくれるから、私も嬉しくなって笑みが溢れる。
「……先輩、ありがとうございます。」
なんだか無性にそう伝えたくなって、なんの脈絡もなく口から出ていた。
先輩は少し不思議そうな顔をしたあと、何かを察したように微笑んだ。
「こちらこそ、ありがとな。」
その笑顔が夕日に照らされて、なんだか先輩が知らない大人の男の人に見えた気がした。