追いかけろ、青。
洸大side
「第一試合の富松商業。ここは俺が思うにダークホースだ。
強豪とまではいかないが、過去には県大会ベスト16にまで上り詰めた成績も持っている」
とうとう俺たちの夏が待ち受ける階段を上がっていく。
1度も踏み外してはならない、最後の階段。
夏の地方予選、俺たちはDブロック。
第一試合が明後日にまで迫ったところで、今日の放課後は練習+ミーティングが行われた。
「いいか、初戦でどれほど感覚を掴めるかにも懸かってくる。最初からおもいっきりやれよ」
「「「はいっ!!」」」
相手校の情報をもとにした作戦会議は試合をするにあたって必須。
どんな打線を組んでいるか、ピッチャーはどんな球を得意としているか、どんな試合運びをしてくるか。
そのなかでもキャッチャーである俺はとくに、すべてを頭に叩き入れる。
「では、今回の予選のスタメンを発表する。1番、センター光宗。2番、ファースト不二。3番、サード───」
寺田監督がひとりずつ名前を呼んでいく。
30人以上が揃った家庭科室は、野球部のミーティング場として借りていた。
「第一試合の富松商業。ここは俺が思うにダークホースだ。
強豪とまではいかないが、過去には県大会ベスト16にまで上り詰めた成績も持っている」
とうとう俺たちの夏が待ち受ける階段を上がっていく。
1度も踏み外してはならない、最後の階段。
夏の地方予選、俺たちはDブロック。
第一試合が明後日にまで迫ったところで、今日の放課後は練習+ミーティングが行われた。
「いいか、初戦でどれほど感覚を掴めるかにも懸かってくる。最初からおもいっきりやれよ」
「「「はいっ!!」」」
相手校の情報をもとにした作戦会議は試合をするにあたって必須。
どんな打線を組んでいるか、ピッチャーはどんな球を得意としているか、どんな試合運びをしてくるか。
そのなかでもキャッチャーである俺はとくに、すべてを頭に叩き入れる。
「では、今回の予選のスタメンを発表する。1番、センター光宗。2番、ファースト不二。3番、サード───」
寺田監督がひとりずつ名前を呼んでいく。
30人以上が揃った家庭科室は、野球部のミーティング場として借りていた。