追いかけろ、青。




「4番、セカンド和田」


「はい」



主将である和田は、打たせても守らせても走らせても文句ナシ。

4番という、ただ点を取ることが求められる打順に当てられたのは、やはりキャプテンの和田。



「5番、キャッチャー友利」


「はい」



そして次は、俺。

4番である和田に続くのは、去年の新人戦から固定で俺だった。


監督は一通り発表してから、改めて俺を含めた3人を強調しつつ全員を見つめた。



「3番吉川、4番和田、5番友利。今回のクリーンナップはこれでいく。
ただ、どこを切り取ってもクリーンナップだと思わせる打線を組んだつもりだ。ベンチメンバーも全員出すぞ俺は。いいな」


「「「はい!!!」」」



スタメンは9人、レギュラーはそれ含めた20人。

番号が当てられた1枚のゼッケン。



「選ばれなかった者は思うところがあるかもしれないが、応援として最後まで盛り上げてほしい。それもチームメイトとしての立派な務めだ」


「「「はい」」」



3年は必ずスタメンやレギュラーに起用されるものだと考えられがちだが、そうではないのがスポーツの世界。



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