追いかけろ、青。




それが今…、
実は友利の家に、いるんだよね───、



「はっ、はっ…!ただいま!!」



ある。
マジで、ある。

今日も学校で顔を合わせてるし、会話もした。

でも帰った自分の家にそいつの靴がある特別感まじやべえ。



「ほらねー、言ったとおりでしょ彗ちゃん。単純だからソッコー来たわ」


「……はい」


「なんで彗がっ、つーか母ちゃん知り合い?えっ、いつから?」


「ったく、落ち着きなさいよー。そんな興奮しないで猿じゃないんだから。とりあえず手洗ってうがい!」



数年前にリフォームしたばかりのリビングに座っているクラスメイト。

父親は夜の9時を回らないと帰って来ないから、母親と彗が迎えてくれた。


大混乱のなか、俺はとりあえず洗面台へ急いだ。



「今日からお友達になりました~!ねっ、彗ちゃん」


「…はい」


「まじで?年の差やばくね?見ててしんどい通り越して見苦し───いてえっ!」


「心も見た目も若々しいお母様でしょ?なーに文句あんの?今日の夕飯、あんたふりかけご飯でいいって?」


「……サーセン」



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