追いかけろ、青。
「じゃあ揃ったし、食べましょ!彗ちゃんも遠慮しないでね~」
「…ありがとう…ございます」
そんな彗の視線は、向かい側に座った俺ではなく。
なぜかその隣に座る流星をじっと見つめていた。
………まじ、で?
確かに俺とはタイプが違うミステリアスって感じだし、髪の毛もワケわかんねえキノコだし、まあイマドキかもしんねーけど。
だとしても無口無表情なインドアだぞ。
似たような彗と組み合わさったら、地獄vs地獄みたいになるだろ。
「この前は、どうも」
「……ど、どうも」
しかし、まさかの声をかけたは弟。
彗も何かを確信した顔で、同じように返していた。
「は?え、なに、お前まで知り合いなの?」
「知り合いっていうか…、まあ、いろいろ」
「言えよ。兄貴にそこは隠すなって」
「……むり」
常にこんな感じ。
至ってこれが平常運転。