追いかけろ、青。




「じゃあ揃ったし、食べましょ!彗ちゃんも遠慮しないでね~」


「…ありがとう…ございます」



そんな彗の視線は、向かい側に座った俺ではなく。

なぜかその隣に座る流星をじっと見つめていた。


………まじ、で?


確かに俺とはタイプが違うミステリアスって感じだし、髪の毛もワケわかんねえキノコだし、まあイマドキかもしんねーけど。

だとしても無口無表情なインドアだぞ。


似たような彗と組み合わさったら、地獄vs地獄みたいになるだろ。



「この前は、どうも」


「……ど、どうも」



しかし、まさかの声をかけたは弟。

彗も何かを確信した顔で、同じように返していた。



「は?え、なに、お前まで知り合いなの?」


「知り合いっていうか…、まあ、いろいろ」


「言えよ。兄貴にそこは隠すなって」


「……むり」



常にこんな感じ。

至ってこれが平常運転。



< 213 / 377 >

この作品をシェア

pagetop