追いかけろ、青。
あんたが怪我をして、それでもできるかぎりのことをしたように。
現時点で私にもできることがあるはずなのだから。
「ばっか、完全に順序しくったわ」
「え…?」
「このあとこれ言ったら、なんか…、そのために取り付けたみたいになんだろ」
だからよく分からないってば。
今日の友利、自己完結の会話が多すぎる。
でも、ずっと考えて不安に思って、どうしようどうしようって追い詰まりそうだった部分が。
この太陽みたいな温かさでほんの少しでもほぐれた気がして、クスッと思わずこぼれてしまった。
「……彗、」
「っ…、」
机に置いていた手が、包み込まれる。
一回りの大きさはあるんじゃないかと改めて考えたときにはもう、ぎゅっと握られていた。