追いかけろ、青。




「あっ、じゃあせめて3年から入れば?今からだと複雑かもだから、そのときなら新入生も来るし!
少しでもやってみると楽しいと思うよおー?テニス部大歓迎!」


「……進路とか、あるから」


「ええ~、ちょー真面目ぇ~。都会の高校生ってみんなこんな感じなの?」


「…まあ、私が通ってたところは塾に通うのは当たり前だったかな」



やだやだ、そこは田舎で良かった~。

宮田さんの言葉がなぜか私の興味を誘った。



「…こっちは違うの?」


「うん。就職もわりと居るよ?大学より専門に行く子が多かったりするし、地元のほうが居心地いいって子も半々くらい?」


「……こっちは就職先とか、あるの?」


「も~、田舎をバカにしすぎ!あるに決まってるよ!車の免許さえ取っちゃえば市街地まで余裕で行けるし!」


「……そう…なんだ」



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