ズルいよ、藤堂くん


「............っ、わ、私っ。
ほんとに、寂しかったんです.........っ、」



今まで通り、〝話したくて〟言葉を出すと。



「ねぇ、早川さん。
じゃあ、1個お願い、聞いてくれる?」



そう尋ねてくる藤堂くん。



その〝甘さ〟を含んだ、
視線に、──────ドキッとしながら。



「〜〜っ、なっ、なんでしょうか、」



そう尋ねると。



「他の男と、目合わせるの禁止」



そう言って、私の目をジッと見る藤堂くん。



「.........っ、ぅ、それはずっと、ですか?」



藤堂くんの瞳に、
ドキドキしながら質問すると。



「うん。できる限りずっと。
じゃないと、僕、嫉妬でおかしくなりそ、」



そう言って、私の肩に頭を乗せる藤堂くん。



ねぇ、
──────話せて嬉しいよ、藤堂くん。


< 25 / 36 >

この作品をシェア

pagetop